TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年11月21日放送)

TOKIO HOT 100 2021-11-21 放送回ランキング ランキング

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2021年11月21日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年11月21日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年11月21日の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、エド・シーランの「Overpass Graffiti」だった。この曲は同年10月にリリースされた通算4作目のスタジオアルバム「=(イコールズ)」からのナンバーで、彼のキャリアを象徴する温かみのあるメロディーラインと、日常の情景を丁寧にすくい取るような歌詞世界が持ち味の一曲だ。ギター一本からポップに広がっていく構成は、シンガーソングライターとしての彼の原点を感じさせつつ、プロダクション面では現代的な質感もしっかりと纏っている。2021年という年は、コロナ禍による活動休止や制限が徐々に緩和されていく過渡期であり、エド・シーランのようなグローバルスターが着実に新作を送り出し、それが世界中のチャートに反映されていく様子は、音楽シーンが日常を取り戻しつつあることの証でもあった。

この週のTOP10を見渡すと、洋楽シーンの層の厚さが際立つ。2位にはブルーノ・マーズとアンダーソン・パークが結成したユニット、シルク・ソニックの「Smokin Out The Window」がランクイン。70年代ソウルやファンクへのオマージュを現代的に再構築したその音楽性は、2021年後半の洋楽シーンにおける大きなトピックのひとつだった。4位にはアデルの「Easy On Me」がつけており、彼女の3作目となるアルバム「30」の始動とともに、圧倒的な歌唱力で世界中を席巻していた時期にあたる。9位にはABBAの「Just A Notion」も入っており、長い沈黙を経て復活を果たした伝説的グループの新作が、若い世代のリスナーにも新鮮な驚きを与えていたことがうかがえる。

一方で邦楽勢の存在感も見逃せない。3位にはスピッツの「大好物」がランクイン。デビューから長い年月を経てなお、独自の浮遊感あるサウンドとポップなメロディーセンスを保ち続けるバンドの底力を感じさせる一曲だ。5位には、この年にデビューしたばかりの新人グループ、BE:FIRSTの「Gifted」が入っている。国内外のオーディションを経て誕生した彼らの登場は、日本のボーイズグループシーンに新しい風を吹き込む出来事として大きな注目を集めていた。7位のJUJU「こたえあわせ」は、彼女ならではの説得力ある歌声で大人のリスナーの心をつかむ楽曲であり、10位のMISIA「Higher Love」は、ノルウェーのプロデューサー、カイゴとの共作という形で、国内外の音楽シーンが緩やかにつながっていく様子を象徴していた。また6位のKROI「JUDEN」は、バンドサウンドとエレクトロニックな質感を融合させた、当時のシティポップ以降の日本のオルタナティブシーンを牽引する存在として注目されていた。

このように振り返ると、2021年11月というタイミングは、洋楽の大物アーティストたちが続々と新作を発表する一方で、日本国内でも新旧さまざまな世代のアーティストが並走していた、非常に厚みのある時期だったことがわかる。エド・シーランが1位を獲得したこの週のチャートは、ポップミュージックの普遍性と、それぞれの地域やシーンが持つ個性が同時に共存していた、豊かな音楽的瞬間の記録として今聴き返しても発見が多い。ジャンルも世代も国境も越えて並ぶ10曲は、当時のリスナーが何を求めていたかを静かに物語っている。

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2021年11月21日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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