TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年12月19日放送)

TOKIO HOT 100 2021-12-19 放送回ランキング ランキング

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2021年12月19日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年12月19日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年12月19日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に立ったのは、VAUNDYの「踊り子」だった。この年のVAUNDYは、瞬く間にシーンの中心へと躍り出た存在として語られることが多い。作詞・作曲・編曲だけでなく、ジャケットのアートワークまで自身で手がけるスタイルは、ジャンルを軽やかに横断しながらも一貫した美意識を保つ稀有な才能として、多くのリスナーやリスナー以外の音楽関係者からも注目を集めていた。「踊り子」というタイトルからは、揺らぎながらも前へ進む人物像が浮かび上がり、聴き手それぞれの心情に静かに寄り添うような楽曲として受け止められていた。年末という季節に、この曲が上位に位置していたことは、当時のリスナーの気分を映す出来事のひとつだったといえるだろう。

この週のTOP10を見渡すと、洋楽と邦楽が自然に混在している点が印象的だ。2位にはBTSの「Butter」のホリデーリミックスが入っており、K-POPが日本の洋楽的な文脈の中でも当然のように上位を占める時代であったことがうかがえる。3位のYears & Years and Galantisや5位のMICHELLEといった名前からは、当時のダンス・ポップやシンセポップの潮流が日本のリスナーにもリアルタイムで届いていたことが感じられる。

邦楽勢に目を向けると、CHILLI BEANS.やWurts feat. にしな、そしてサカナクションの「プラトー」が並ぶ。特にサカナクションは長きにわたり日本のロックシーンで独自の位置を築いてきたバンドであり、この時期も変わらず新しい表現を模索し続けていたことが伝わってくる。大橋トリオの「Gift」もまた、季節感のある落ち着いた楽曲として、慌ただしい年末の空気の中にひとつの余白を作っていたのではないだろうか。

そして12月らしさを強く感じさせるのが、8位のNorah Jonesによる「Christmas Calling (Jolly Jones)」、そして10位のEd SheeranとElton Johnによる「Merry Christmas」だ。この時期は世界的に新型コロナウイルスの影響が続いており、行動制限や不安な空気が漂う中で、クリスマスソングが持つ温かさや懐かしさが、いつも以上に求められていた時代でもあった。豪華なコラボレーションによるクリスマスソングがチャート上位に入ってくることは、聴き手が明るい季節の物語を必要としていたことの証左のようにも思える。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、国内シーンの新しい才能の台頭、K-POPやグローバルなポップスとの共存、そして季節感を大切にするリスナーの気分が、ひとつのチャートの中に自然に凝縮されていたことがわかる。VAUNDYの「踊り子」が1位に立っていたこの瞬間は、まさに時代の転換点にあった日本の音楽シーンを象徴する一場面だったのではないだろうか。

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2021年12月19日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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