TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2023年12月3日放送)

TOKIO HOT 100 2023-12-03 放送回ランキング ランキング

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2023年12月3日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2023年12月3日放送回)。

この週の音楽シーン

2023年12月3日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、羊文学の「GO!!!」だった。塩塚モエカのボーカルとギター、河西ゆりかのベース、フクダヒロアのドラムという3人編成が生み出す音は、ノイジーなギターサウンドと透明感のあるメロディが同居する独特の質感を持っている。バンドという編成そのものが希少になりつつあった時期に、その存在感を強く放っていたグループのひとつが羊文学だったと言えるだろう。彼女たちはこの数年でフェスの主要な時間帯を任される機会も増え、国内シーンにおけるロックバンドの新しい顔として広く認知されていった。「GO!!!」がチャートの頂点に立ったこの週は、そうした流れの延長線上として捉えることができる一曲だった。

TOP10全体を見渡すと、この週は国内外の勢力が入り混じった、非常にバランスの取れたラインナップだったことが分かる。2位のJUNG KOOKはBTSのメンバーとしてだけでなくソロアーティストとしても世界的な存在感を放っており、K-POPが単なる一ジャンルを超えてグローバルポップの中心に位置していたことを象徴する存在だった。3位のDUA LIPAは「HOUDINI」で洗練されたダンスポップを提示し、4位にはPEGGY GOUとLENNY KRAVITZという世代もジャンルも異なるアーティストの共演曲がランクイン。ダンスミュージックとロックの垣根が緩やかに溶け合っていく、当時のポップシーンの柔軟さがよく表れている組み合わせだった。

国内勢では5位に藤井 風の「花」、10位にaikoの「星の降る日に」がランクインしている。藤井風は独自の音楽的語彙とパーソナルな歌詞世界で、ジャンルを軽々と越境するアーティストとして評価を確立していた時期であり、「花」もその表現力の幅を感じさせる楽曲だった。一方aikoは長年にわたり日本のポップスシーンで独自の地位を築いてきたベテランであり、「星の降る日に」のようなナンバーは、彼女がなお現在進行形で新しい聴き手を獲得し続けていることを示していた。

興味深いのは8位に入ったTHE BEATLESの「NOW AND THEN」だ。この曲は、AI技術を用いてジョン・レノンの声を復元し、残されたメンバーたちが仕上げた「最後の新曲」として世界的な話題を呼んだ。半世紀以上前に活動したバンドの新曲が、最新のテクノロジーによって現代のチャートに再び姿を現すという出来事は、2023年という年がテクノロジーと音楽の関係を大きく問い直す時期であったことを象徴していた。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、国内バンドシーンの充実、K-POPやダンスミュージックのグローバルな存在感、ベテランアーティストの現役感、そしてテクノロジーが切り開く新しい表現の可能性が、ひとつのチャートの中に同居していたことが分かる。羊文学の「GO!!!」が頂点に立ったという事実は、多様な音楽が併存していたこの時代において、ロックバンドが放つ生々しいエネルギーが確かにリスナーの心を捉えていたことの証と言えるだろう。

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2023年12月3日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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