TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2024年3月24日放送)

TOKIO HOT 100 2024-03-24 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2024年3月24日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2024年3月24日放送回)。

この週の音楽シーン

2024年3月24日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、ファレル・ウィリアムスとマイリー・サイラスが組んだ「DOCTOR (WORK IT OUT)」だった。片やネプチューンズ以来のトラックメイカーとして時代ごとにポップスの文法を書き換えてきたファレル、片や2023年の「Flowers」で世界的なフィーバーを巻き起こし、この年のグラミー賞でも主要部門を獲得したばかりのマイリー・サイラス。ベテランと現役トップスターの組み合わせという時点で注目度は高かったが、楽曲自体もファレル特有のファンク/ダンス由来のグルーヴに、マイリーのハスキーで芯のある歌声を重ねる仕立てで、いかにも「今どき」のミッドテンポなクラブ・ポップに仕上がっていた点が印象的だ。ファレルはこの時期、ルイ・ヴィトンのメンズ・クリエイティブディレクターとしてファッション方面でも存在感を放っており、音楽と別分野を横断する活動そのものが一つの時代性を体現していたとも言える。

TOP10全体を眺めても、2024年春という時期ならではの空気が色濃く漂う。7位のビヨンセ「TEXAS HOLD ‘EM」は、カントリーとポップを大胆に接続した挑戦作として大きな話題を呼んだ楽曲であり、ジャンルの境界を軽やかに越えていくポップスの潮流を象徴していた。9位のアリアナ・グランデ「YES, AND?」もまた、ディスコ/ハウスの要素を取り入れた新章の幕開けを告げるシングルで、当時アルバム単位での再始動が注目されていたタイミングと重なる。2位のジェイコブ・コリアーが手掛けた「OVER YOU」は、K-POPグループaespaとコールドプレイのクリス・マーティンという異色の顔合わせで、ジャンルもルーツも異なる歌い手を一曲に共存させる編曲力そのものが聴きどころだった。こうした横断性は、ストリーミング時代のチャートが国境やジャンルの垣根をどんどん溶かしていく様子をそのまま映し出していたように思う。

一方で3位のSZA「SATURN」や5位のファビアナ・パラディーノ「STAY WITH ME THROUGH THE NIGHT」は、ヴィンテージな質感を纏いながらもどこか浮遊感のあるサウンドで、当時のR&B/ソウル復興の空気を伝えている。特にパラディーノは、レトロなシンセとソウルフルな歌唱を組み合わせるスタイルで評価を高めていたアーティストであり、こうした選曲がリストに並ぶこと自体、番組が持つ耳の確かさを感じさせる部分だ。国内勢では6位にヤングスキニーがフィーチャリングの戦慄かなのと共に「ベランダ」でランクイン。バンドサウンドとアイドルシーンの声を掛け合わせる組み合わせは、日本の音楽シーン内部でもジャンル横断が進んでいたことを物語る。8位のGOETHE「DEAR」、10位のHANA HOPE「RAIN OR SHINE」も含め、国内外・世代・ジャンルを問わず並び立つラインナップは、まさにこの時期の音楽消費のあり方をそのまま切り取ったような一週間だったと言えるだろう。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2024年3月24日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

次の週(2024年3月31日) »

いい音で聴くなら[PR]

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました