2018年8月12日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。
本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2018年8月12日放送回)。
この週の音楽シーン
2018年8月12日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、TOP10には夏らしい開放感と多様性が同居していたことがわかる。首位に輝いたのはサザンオールスターズの「壮年JUMP」。デビューから長い年月を重ねてきたバンドが、なお同時代のヒットチャートの頂点に立っていたという事実そのものが、彼らの存在感の大きさを物語っている。夏になると聴きたくなる、という日本の音楽リスナーの季節感覚と分かちがたく結びついたアーティストが、この週も多くの支持を集めて1位を獲得したことは象徴的だ。
2位以下を見渡すと、洋楽と邦楽がバランスよく並んでいるのがこの時期のTOKIO HOT 100らしいところだ。JUSTIN TIMBERLAKEの「SOULMATE」は、当時のアルバム『Man of the Woods』からのカットで、R&Bとポップの融合を洗練させた作風が印象的だった。JASON MRAZの「THE OTHER SIDE」やMO AND DIPLOの「SUN IN OUR EYES」も含め、開放的でメロウな夏のムードを持つ楽曲が上位に食い込んでおり、番組全体が「夏のプレイリスト」として機能していたことがうかがえる。
邦楽勢では3位にあいみょんの「マリーゴールド」がランクイン。この曲は後に世代を超えて長く歌い継がれることになる代表曲で、この時点ですでに存在感を放っていたのが興味深い。シンガーソングライターとしての等身大の言葉選びとメロディの強さが、洋楽中心のチャートの中でもしっかり輝きを放っていたことがわかる。また、7位にはSIRUPの「DO WELL」がランクイン。日本のシティポップ/R&B新世代の台頭を感じさせる存在で、当時から国内外のブラックミュージックの潮流を取り込んだ音楽性が評価されていたことが読み取れる。
9位のEXILE「HEADS OR TAILS」は、国内のダンス&ボーカルグループが持つ安定した人気を示すものであり、番組が邦楽の大型グループもしっかり拾い上げていたことを示している。一方で8位のCHILDISH GAMBINO「FEELS LIKE SUMMER」は、当時のアメリカのブラックミュージックシーンにおける批評性とポップさを兼ね備えた楽曲として話題になっていた時期で、社会的なメッセージ性を持つ作品がヒットチャートに自然と入り込んでいたことも興味深い。10位のDJ KHALED feat. Justin Bieber, Chance The Rapper and Quavoによる「NO BRAINER」は、超豪華な客演を迎えた一曲で、当時のヒップホップ/ポップの相互乗り入れ的な制作スタイルを象徴していた。
こうして眺めると、この週のTOP10は、国内のベテランバンドの底力、洋楽シーンの多様なメロウネス、そして次世代を担う日本のアーティストたちの台頭が同時に見えるスナップショットだったと言える。夏という季節が持つ開放感が、ジャンルや国籍を越えて選曲に反映されていた点も、当時のラジオチャートならではの豊かさだ。今聴き直しても、それぞれの曲が持つ個性がぶつかり合うことなく共存していたことに、あらためて驚かされる。
2018年8月12日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)
- 1位 壮年 JUMP — サザンオールスターズ ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 2位 SOULMATE — JUSTIN TIMBERLAKE ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 3位 マリーゴールド — あいみょん ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 4位 THE OTHER SIDE — JASON MRAZ ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 5位 常夏ヴァカンス — フレンズ ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 6位 SUN IN OUR EYES — MO AND DIPLO ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 7位 DO WELL — SIRUP ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 8位 FEELS LIKE SUMMER — CHILDISH GAMBINO ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 9位 HEADS OR TAILS — EXILE ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 10位 NO BRAINER — DJ KHALED FEAT. JUSTIN BIEBER, CHANCE THE RAPPER AND QUAVO ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す


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