TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2017年11月5日放送)

TOKIO HOT 100 2017-11-05 放送回ランキング ランキング

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2017年11月5日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2017年11月5日放送回)。

この週の音楽シーン

2017年11月5日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、BECKの「UP ALL NIGHT」だった。この曲は同年秋にリリースされたアルバム『Colors』からの一曲で、彼のキャリアを振り返ると実に印象的な位置づけの作品だったと言える。90年代に「Loser」や「Odelay」で一躍脚光を浴び、ジャンルを軽やかに横断するミクスチャー感覚で音楽シーンに新風を吹き込んだBECKだが、『Colors』はそれまでの実験的でざらついた質感とは対照的に、色彩感豊かでポップに振り切ったサウンドプロダクションが特徴だった。「UP ALL NIGHT」もシンセの煌めきとダンサブルなビートを軸に、聴き手を高揚させるような開放感がにじむ一曲で、深夜のドライブや都会の夜景と相性の良いナンバーとして、この時間帯のラジオにふさわしい選曲だったのではないだろうか。 この週のチャートを俯瞰すると、洋楽と邦楽が絶妙に混在しているのも興味深い。ハナレグミの「MY CALIFORNIA」が2位につけ、日本人アーティストらしい柔らかな歌声とアメリカ西海岸的な開放感を感じさせるサウンドが並んでいる。また3位にはCHAIの「N.E.O.」がランクインしており、当時「NEOかわいい」を掲げてデビューしたばかりの彼女たちが早くもこうした都市型ラジオのチャート上位に食い込んでいたことは、その後の海外評価の高まりを考えると象徴的な出来事だったと言える。 海外勢では、P!NKの「WHAT ABOUT US」やTAYLOR SWIFTの「GORGEOUS」など、2017年を代表する女性アーティストたちの楽曲が並ぶ。特にテイラー・スウィフトはこの年『reputation』へと大きく音楽性を転換させた時期で、それまでのカントリー・ポップの牧歌的なイメージから、よりダークでビート感の強いプロダクションへと舵を切った過渡期だった。「GORGEOUS」はその中でも軽やかさを残した一曲として、リスナーに親しみやすく響いたはずだ。 WEEZERの「HAPPY HOUR」やMAROON 5とSZAが組んだ「WHAT LOVERS DO」など、ロックバンドの新しい一面とR&Bを取り入れたポップスの融合も、2017年らしいクロスオーバー感を伝えている。SZAはこの翌年に自身の作品でブレイクしていくことになる新世代のシンガーであり、この時期すでにコラボレーションを通じて存在感を放っていたことがうかがえる。 邦楽勢では7位に米津玄師と菅田将暉による「灰色と青」がランクイン。俳優として活躍していた菅田将暉が本格的に歌唱でも注目を集め始めていた時期で、米津玄師という稀代のソングライターとの共作は当時大きな話題を呼んだ組み合わせだった。10位のDNCE×SEKAI NO OWARIによる「HOLLOW」も、国内外のアーティストが積極的にコラボレーションを試みていた当時の潮流を象徴している。 こうして見渡すと、この週のTOP10は、ジャンルも国籍も軽やかに横断しながら、それぞれのアーティストが次のフェーズへと踏み出そうとしていた過渡期の空気を色濃く映し出している。BECKの「UP ALL NIGHT」が放つ開放的な高揚感は、まさにそうした2017年秋という時代のムードを体現する一曲だったのではないだろうか。

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2017年11月5日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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