TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2016年3月13日放送)

TOKIO HOT 100 2016-03-13 放送回ランキング ランキング

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2016年3月13日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2016年3月13日放送回)。

この週の音楽シーン

2016年3月13日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、秦基博の「スミレ」だった。透明感のある高音域のボーカルと、ピアノやストリングスを軸にした端正なアレンジは、シンガーソングライターとしての秦基博のキャリアの中でも特に「うた」そのものの強度を前面に出した楽曲として記憶されている。TBS系ドラマの主題歌として起用されたこともあり、お茶の間レベルでの認知も広がっていた時期で、J-WAVEのようなFM局のチャートに強いリスナー層と、ドラマ視聴層という異なる層が重なり合って支持したことが、この週の1位という結果に表れていたのだろう。日本語ロック/ポップスの王道を歩みながらも、余計な装飾を削ぎ落とした歌唱表現へのこだわりは、当時のJ-POPシーンの中でも際立っていた。

2位にはSCANDALの「LOVE ME DO」がランクイン。結成から10年近くを経て、ガールズバンドという枠を超えたロックバンドとしての実力派としての地位を固めつつあった時期であり、疾走感のあるギターサウンドはラジオでの相性も良かった。3位のTHE 1975「THE SOUND」は、80年代シンセポップへのオマージュを感じさせるサウンドプロダクションが特徴で、当時海外インディー/オルタナティブロックシーンの潮流を象徴する存在として、国内の洋楽リスナーからも熱い支持を集めていたバンドだ。こうした国内外のロック・ポップスが並列に並ぶあたりに、TOKIO HOT 100らしい選曲の幅の広さがうかがえる。

4位のSHISHAMO「みんなのうた」は、日常の機微をすくい取る歌詞世界とバンドサウンドで、当時20代前半だった彼女たちの等身大の表現力が評価されていた楽曲。5位のCHARISMA.com「サプリミナル・ダイエット」は、星野源が関わるユニットとして、遊び心のあるダンスミュージック的なアプローチが印象的だった。6位にはリアーナがドレイクをフィーチャーした「WORK」がランクイン。ダンスホールのリズムを大胆に取り入れたこの曲は、この時期の世界的なヒットチャートを席巻しており、日本のFM局のチャートにもその波及が及んでいたことがわかる好例だ。

7位の雨のパレード「TOKYO」は、都会的で浮遊感のあるサウンドスケープが持ち味の国内バンドで、当時のシティポップ的な再評価の流れとも呼応する存在だった。8位のKING「THE GREATEST」は、イギリス出身のアーティストによる作品で、ソウルフルかつ実験的なアレンジが評価されていた。9位のBUMP OF CHICKENの「BUTTERFLY」は、この年に公開されたポケットモンスターの劇場版主題歌として広く知られており、幅広い世代に届く普遍的なメロディーラインが持ち味の楽曲だった。10位はZEDD AND ALOE BLACCの「CANDYMAN」で、EDMシーンの中心にいたZeddらしいキャッチーな電子音と、アロー・ブラックの伸びやかなボーカルが融合した一曲だ。

このように振り返ると、この週のTOP10は、国内の実力派シンガーソングライターやバンド、海外のポップス・ロック・EDMが渾然一体となった構成であり、2016年前後の音楽シーンの多様性を凝縮した一枚のスナップショットのように映る。その頂点に立った秦基博「スミレ」の静かな存在感は、派手さで押し切るのではなく、歌そのものの力で聴き手の心を掴んだ好例として、今なお色褪せずに語り継がれるべき楽曲だと言えるだろう。

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2016年3月13日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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