TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2014年9月14日放送)

TOKIO HOT 100 2014-09-14 放送回ランキング ランキング

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2014年9月14日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2014年9月14日放送回)。

この週の音楽シーン

2014年9月14日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、まず目に飛び込んでくるのは1位に輝いたMAROON 5「MAPS」だ。アダム・リーヴァインを擁するこのバンドは、2000年代初頭にロックバンドとしてデビューしながら、年を追うごとにダンスミュージックやエレクトロ・ポップの要素を大胆に取り入れ、この頃には完全にポップフィールドの主役へと変貌を遂げていた。「MAPS」もその路線を象徴する一曲で、キレのあるギターのカッティングと打ち込みのビートが同居し、サビでは伸びやかなファルセットが耳に残る。失恋をテーマにしながらも湿っぽさを感じさせない、開放的でスタジアム映えするサウンドメイクは、当時のラジオヘビーローテーション曲としてまさにふさわしいものだった。

この週のTOP10を見渡すと、洋楽ポップスの勢いがひときわ強かったことがわかる。3位にはアリアナ・グランデがゼッドと組んだ「BREAK FREE」がランクインしている。EDMのビルドアップとアリアナの伸びやかな歌声が融合したこの曲は、当時急速に存在感を増していたダンスミュージックとメインストリームポップの融合を体現していた。4位のMAGIC!「RUDE」はレゲエ・フレイバーを効かせた爽やかなポップソングとして世界的にヒットし、5位にはテイラー・スウィフトが「SHAKE IT OFF」で登場。カントリー出身の彼女がこの曲で本格的にポップへと舵を切った、いわば転換点の一曲がここに並んでいるのも興味深い。

一方で邦楽勢も存在感を放っている。2位のサザンオールスターズ「東京VICTORY」は、桑田佳祐ならではの都会的でありながらどこか祝祭的な高揚感を持つナンバーで、長年第一線を走り続けるバンドの底力を感じさせる。7位のKANA-BOON「生きてゆく」は、疾走感のあるギターロックで当時の若いバンドシーンを牽引していた存在感を示し、8位のYUKI「誰でもロンリー」は独特の浮遊感ある声とポップセンスで根強いリスナー層を持つアーティストらしい一曲だ。10位には在日ファンクの「根にもってます」がランクイン。ファンクとロックを掛け合わせたグルーヴ感あふれるサウンドは、当時のライブシーンで熱狂的な支持を集めていたバンドの勢いを伝えている。

そのほか、フレンチポップの気鋭バンドTahiti 80による6位「CRUSH!」や、アカペラグループとして異色の存在感を放っていたペンタトニックスがダフト・パンクの楽曲群をアカペラでメドレー化した「DAFT PUNK」が9位に入っているのも、この時期ならではの多様性を物語っている。ジャンルもルーツも異なる楽曲が一つのチャートに並存していたことは、当時のラジオが持っていた選曲の幅の広さを象徴していると言えるだろう。

2014年という年は、ストリーミングサービスが本格的に日本へ普及する少し手前の時期にあたる。リスナーはCDやiTunesでの購入、YouTubeでの視聴などを通じて情報を得ており、ラジオのチャート番組が新譜やヒットの兆しをいち早く伝える役割を強く担っていた。そうした時代の空気の中で、MAROON 5のポップな一曲が1位に立ち、邦楽ロックからEDM、フレンチポップまでが同じ十曲の中に共存していたこの週のランキングは、今振り返ってみても実に贅沢な多様性を持っていたことがわかる。ジャンルの垣根が緩やかに溶け合っていくポップミュージックの過渡期を、このTOP10は静かに映し出していたのではないだろうか。

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2014年9月14日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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