TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2013年11月3日放送)

TOKIO HOT 100 2013-11-03 放送回ランキング ランキング

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2013年11月3日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2013年11月3日放送回)。

この週の音楽シーン

2013年11月3日放送の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、ケイティ・ペリーの「ROAR」だった。前作アルバム『Teenage Dream』からの流れを経て、彼女が新たなフェーズへと踏み出したことを象徴する一曲であり、力強く鳴らされるホーンと、自己肯定を高らかに歌い上げるコーラスが、当時のラジオでも印象的に響いていたことを思い出す。2013年という年は、ポップ・ミュージックの世界で「女性シンガーが自分自身をエンパワーする」という主題が色濃く浮かび上がった時期でもあり、「ROAR」はそうした空気を体現する存在として、多くのリスナーの耳に届いていたはずだ。

同じ週のチャートを見渡すと、TOP10には実に多彩な顔ぶれが並んでいる。2位にはポール・マッカートニーの「NEW」がランクインしており、ビートルズ解散から40年以上を経てなお、現役のポップ・アーティストとして新曲を送り出し続けるレジェンドの存在感が光る。3位にはロバート・グラスパー・エクスペリメントが、コモンとパトリック・スタンプという異なる出自のヴォーカリストを迎えた「I STAND ALONE」で登場しており、ジャズとヒップホップ、ポップスの垣根を軽やかに越えていくグラスパーの姿勢が反映された選曲だったと言えるだろう。

邦楽勢も存在感を示していた。4位と5位には斉藤和義の「かげろう」「ALWAYS」が並び、ロックンロールの手触りを大切にしながら日常の機微を描き出す彼らしい楽曲が、同時にTOP5に食い込んでいる点が目を引く。6位の秦基博「GIRL」、9位の冨田ラボがフィーチャリング陣に原由子、横山剣、椎名林檎、さかいゆうという豪華な布陣を揃えた「この世は不思議」も、ジャンルを越えたコラボレーションが当時の邦楽シーンの一つの潮流であったことを物語っている。

洋楽に目を戻せば、7位にはマイリー・サイラスの「WE CAN’T STOP」がランクイン。前年までのディズニー出身アイドルというイメージを脱ぎ捨て、大人の表現者として物議を醸しながらも自らのスタイルを打ち出していった彼女の変化が刻まれた一曲だ。10位のロードによる「ROYALS」も忘れがたい。ニュージーランド出身の当時まだ十代だった彼女が、華美な消費文化への距離感を淡々と歌い上げたこの曲は、その後グラミー賞を獲得するなど大きな広がりを見せていくことになる、いわば予兆のような位置づけでこの週のチャートに刻まれている。

8位にはCAPSULEの「CONTROL」がランクインしており、中田ヤスタカのプロデュースによるエレクトロ・サウンドが、国内のダンスミュージック・シーンにおける存在感を示している。こうして振り返ると、この週のTOP10は、ポップスの王道からジャズ×ヒップホップの越境、邦楽ロックの成熟、そして次代を担う才能の萌芽までもが一堂に会した、実に密度の濃いラインナップだったことがわかる。「ROAR」が1位に輝いたこの週は、多様な音楽性が拮抗しながら共存していた2013年という時代の縮図として、今なお興味深く聴き返すことができるはずだ。

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2013年11月3日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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