TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2012年11月11日放送)

TOKIO HOT 100 2012-11-11 放送回ランキング ランキング

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2012年11月11日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2012年11月11日放送回)。

この週の音楽シーン

2012年11月11日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に立っていたのは、テイラー・スウィフトの「WE ARE NEVER EVER GETTING BACK TOGETHER」だった。この曲はアルバム『Red』からの先行シングルで、それまでカントリー畑の歌姫として親しまれてきた彼女が、よりポップで開けたサウンドへと踏み出した一曲として当時大きな話題を呼んでいた。カントリーのフィールドで培ってきた率直な言葉選びと、失恋の痛みを吹き飛ばすような跳ねるビートが融合し、恋愛の終わりを重く歌うのではなく、むしろ晴れやかに突き放すような表現が新鮮に響いていたことを覚えている人も多いだろう。当時のアメリカのポップシーンでは、女性アーティストが自身の恋愛経験を赤裸々に、しかしユーモアを交えて発信するスタイルが支持を広げており、テイラー・スウィフトはその潮流の中心にいた存在だった。

この週のTOP10を眺めると、洋楽と邦楽、さらにジャンルの異なる楽曲が混在していたことがわかる。2位にはTHE BAWDIESの「LEMONADE」がランクインしており、日本のロックンロールバンドが持つエネルギッシュな躍動感が、テイラー・スウィフトのポップとはまったく違う角度からリスナーを惹きつけていたはずだ。3位のNE-YOによる「LET ME LOVE YOU」は、R&Bシンガーらしい滑らかな歌声とダンサブルなトラックが特徴で、当時のクラブシーンとも地続きの空気を持つ楽曲だった。4位には秦基博の「DEAR MR.TOMORROW」が入り、シンガーソングライターとしての誠実な歌声が邦楽ファンの心を掴んでいたことも見て取れる。

5位のカーリー・レイ・ジェプセンによる「THIS KISS」は、前年の大ヒット曲で知られる彼女が次のフェーズへ進もうとしていた時期の楽曲であり、ポップソングとしての完成度の高さが感じられる。6位のOKAMOTO’Sによる「ラブソング」は、若手バンドらしい軽快さとメロディの親しみやすさが同居しており、当時のロックシーンの新しい世代を象徴する存在だったといえる。7位の木村カエラ「SUN SHOWER」は、彼女らしい透明感のあるボーカルと爽やかなアレンジが印象的で、幅広い層に支持されていたシンガーの安定感を感じさせる。

8位にはノラ・ジョーンズの「MY BLUE HEAVEN」が並び、ジャズやフォークの要素を取り込んだ落ち着いたサウンドが、他のアップテンポな楽曲群の中で独特の存在感を放っていた。9位のカルヴィン・ハリス feat.フローレンス・ウェルチによる「SWEET NOTHING」は、EDMがポップシーンに本格的に浸透していく過程を象徴する一曲であり、当時のクラブミュージックとメインストリームの結びつきの強さを物語っている。10位のウィリー・ムーンによる「YEAH YEAH」は、ヴィンテージ感のあるロックンロールサウンドを現代的にアレンジした楽曲で、当時の音楽シーンにおけるレトロ回帰の潮流の一端を担っていた。

こうして振り返ると、この週のチャートは国境やジャンルの垣根を越えて、ポップ、ロック、R&B、EDM、ジャズが同じ土俵で鳴り響いていた様子がうかがえる。テイラー・スウィフトの1位獲得は、彼女自身のキャリアにおける転換点であると同時に、多様な音楽が並び立つラジオチャートの豊かさを象徴する出来事だったのではないだろうか。

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2012年11月11日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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