TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2022年3月20日放送)

TOKIO HOT 100 2022-03-20 放送回ランキング ランキング

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2022年3月20日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2022年3月20日放送回)。

この週の音楽シーン

2022年3月20日放送回のTOKIO HOT 100を振り返ると、この週のTOP10は洋楽・邦楽が拮抗しながら混在する、非常にバランスの取れたラインナップだったことがわかる。頂点に立ったのは、ノルウェー出身のDJ/プロデューサー、KYGOがDNCEをフィーチャリングに迎えた「DANCING FEET」。KYGOと言えば、トロピカルハウスと呼ばれるジャンルを世界的に広めた立役者として知られる存在で、ギターやピアノのアコースティックな響きとダンスビートを融合させる作風が持ち味だ。相手を務めるDNCEは、ジョー・ジョナスをフロントマンに擁するバンドで、ポップでありながらファンクやディスコの要素を巧みに取り入れたグルーヴ感のあるサウンドを得意としている。両者が組んだ「DANCING FEET」は、まさに開放感と高揚感を前面に押し出した一曲で、コロナ禍がまだ社会に影を落としていた2022年春という時期にあって、リスナーの気分を軽やかに引き上げるような存在感を放っていたことが想像できる。実際、この時期は世界的にライブやフェスの再開機運が高まりつつあり、こうした踊れる楽曲がチャート上位に来ること自体が、時代の空気を象徴していたと言えるだろう。

一方で邦楽勢の充実ぶりも見逃せない。2位には竹内アンナの「手のひら重ねれば」がランクイン。伸びやかな歌声とポップセンスで支持を広げていた彼女の存在感がうかがえる順位だ。さらに4位と6位にはBE:FIRSTが「BRAVE GENERATION」「BYE-GOOD-BYE」の2曲でランクインしており、デビューから間もない時期にありながら着実にファン層を拡大していたグループの勢いが伝わってくる。7位のVAUNDY「恋風邪にのせて」は、ジャンルを横断する自由な音楽性で当時から注目を集めていたアーティストらしい一曲。8位のPerfume「FLOW」は、デビューから長きにわたりテクノポップの最前線を走り続けてきたグループらしい、洗練されたトラックメイクが光る。9位のSIRUP「SUPERPOWER」、10位のWONK「PIECES」も、それぞれR&Bやジャズ/ソウルの要素を軸にした洗練されたサウンドで、この時期の邦楽シーンにおける音楽的成熟を感じさせるラインナップだった。

海外勢に目を向ければ、3位のHAIM「LOST TRACK」は、三姉妹によるバンドならではのオーガニックなロックサウンドが持ち味で、ダンスミュージック中心の他の楽曲とは一線を画す存在感を放っていた。5位にはカミラ・カベロがエド・シーランを迎えた「BAM BAM」がランクイン。ポップスの王道を行きながらも情感豊かな一曲で、こちらも幅広いリスナーに響く仕上がりだったはずだ。

こうして見渡すと、この週のTOP10は、世界的なダンスミュージックの潮流を象徴するKYGO&DNCEを頂点に据えつつ、日本国内で勢いを増していた新世代アーティストたちと、実力派の海外アクトがバランスよく並ぶ、多様性に富んだ一週間だったと言える。コロナ禍からの回復期という時代背景の中で、踊れる曲、歌える曲、聴かせる曲が同居していたこのチャートは、当時の音楽シーンの豊かさをそのまま映し出す鏡のような存在だったのではないだろうか。

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2022年3月20日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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