TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2012年7月22日放送)

TOKIO HOT 100 2012-07-22 放送回ランキング ランキング

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2012年7月22日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2012年7月22日放送回)。

この週の音楽シーン

2012年7月22日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、TOP10の頂点に立っていたのは星野源「夢の外へ」だった。ソロアーティストとしての活動が軌道に乗り始めていた時期の楽曲であり、バンドSAKEROCKでの活動や俳優業と並行しながら、自身の音楽性をポップスの文脈でどう提示していくかを模索していた時期の一曲として記憶している人も多いだろう。ミドルテンポの中に日常的な情景と内省的な言葉が同居する作風は、後年の「地獄でなぜ悪い」や「SUN」へと連なる萌芽をすでに感じさせるものだった。都会の喧騒から少し距離を置いた視点で紡がれる歌は、当時のJ-WAVEのリスナー層――洗練された都市生活の中に静かな余白を求める層――に自然と受け入れられていったのではないかと思わせる。

この週のTOP10を見渡すと、洋楽と邦楽がバランス良く並んでいるのがいかにも「TOKIO HOT 100」らしい。2位には安室奈美恵「ONLY YOU」。デビューから活動を重ね、なお第一線でヒットを生み出し続けていたことは、当時のJ-POPシーンにおける彼女の稀有な存在感を物語っている。3位のマルーン5「PAYPHONE」、4位のオウル・シティ&カーリー・レイ・ジェプセンの「グッド・タイム」は、いずれも2012年の欧米チャートを象徴するサマーヒットで、この年の夏は世界的にポップでダンサブルな楽曲が主流を占めていた時期だった。5位にはリンキン・パークの「バーン・イット・ダウン」がランクインしており、ロックバンドが持つ音の厚みとエレクトロサウンドの融合という、当時のバンドシーンの潮流も伺える。

邦楽勢では、6位にBONNIE PINK「街の名前」、7位にOKAMOTO’S「マジメになったら涙が出るぜ」、9位にBASE BALL BEAR「初恋」がランクインしており、シンガーソングライターからバンドサウンドまで幅広い顔ぶれが並ぶ。OKAMOTO’Sは若手バンドとして勢いを増していた時期であり、青さと衝動を音に変えるスタイルが支持を集めていた。BASE BALL BEARもまた、バンド編成の再構築期を経て新たな一歩を踏み出していた時期にあたり、瑞々しい表現が印象的だった。8位のジ・オフスプリングは90年代から活躍するベテランパンクバンドとして、この時期にも新曲でチャートインしていたことが、彼らの息の長さを物語っている。10位のMEIKOはアメリカのシンガーソングライターで、映画やドラマのタイアップを通じて日本でも徐々に知られていった存在だ。

この一週間のランキングを俯瞰すると、邦楽・洋楽、ソロ・バンド、ベテラン・新鋭が入り混じりながらも一つのチャートの中で共存している様子がよくわかる。2012年という年は、国内では独自のポップスとロックの成熟が進み、海外ではEDMやダンスポップが主流になりつつある過渡期でもあった。そうした多様な音楽的潮流が一つの番組の中で自然に並んでいたことこそ、当時のラジオが持っていた選曲の懐の深さを象徴しているように思える。星野源というアーティストがその頂点に立っていたという事実は、彼のその後のブレイクを知る現在から振り返ると、非常に興味深い一場面として記憶されるべきだろう。

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2012年7月22日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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