TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年12月20日放送)

TOKIO HOT 100 2009-12-20 放送回ランキング ランキング

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2009年12月20日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年12月20日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年も暮れに差し掛かった12月20日放送分のTOKIO HOT 100を振り返ると、1位には東京事変「能動的三分間」が輝いている。椎名林檎を中心としたバンドとして、緻密なアンサンブルと文学的な言葉選びで独自の存在感を放ってきた東京事変が、この年の瀬にチャートの頂点に立っていたという事実は、当時のJ-WAVEのリスナー層の嗜好をよく映し出しているように思える。タイトルの「能動的三分間」という言葉自体が示唆的で、ポップソングの尺の中に凝縮された緊張感や遊び心を感じ取ったリスナーも多かったのではないだろうか。バンドとしての一体感と、ソロ活動でも際立つ椎名林檎個人の作家性が拮抗しながら共存している点も、この曲の面白さのひとつだろう。

2位以下を見渡すと、この週のTOP10は洋楽と邦楽が絶妙に混ざり合っている。NORAH JONESの「CHASING PIRATES」は、彼女らしいジャズ的な陰影を残しつつもポップに開かれたサウンドで、都会的な夜の空気感を演出する一曲として支持されていたことがうかがえる。また7位にはLADY GAGAの「BAD ROMANCE」がランクイン。奇抜なビジュアルと強烈なフックを持つこの曲は、まさに時代の転換点を象徴する存在で、2010年代のポップミュージックのあり方を先取りしていたと言える。同じく海外勢では、10位のALICIA KEYSも印象的だ。R&Bシンガーとしての表現力の豊かさが、洋楽リスナーの耳を捉えていたのだろう。

邦楽勢に目を向けると、3位の桑田佳祐、5位のEXILE、8位の安室奈美恵、9位のJUJUといった、日本の音楽シーンを支えてきたベテラン勢や実力派が顔を揃えている点が興味深い。桑田佳祐はサザンオールスターズのフロントマンとしてだけでなく、ソロでも独自の世界観を築いており、「君にサヨナラを」からもその円熟した表現が感じられる。EXILEやJUJUは当時のJ-POPシーンにおけるバラードやミディアムチューンの厚みを支えていた存在であり、安室奈美恵の「FAST CAR」からは、彼女ならではの都会的でクールな感性が伝わってくる。

ロックバンド勢では6位のBUMP OF CHICKENが「R.I.P.」でランクイン。彼らの曲が持つ切実さと普遍性は、世代を超えて支持を集めていたことがこの順位からも感じられる。また4位のRIP SLYMEは、日本語ラップとポップスの橋渡し役として、軽やかでありながら洗練された言葉遊びを聴かせてくれる存在だった。

こうして見渡すと、この週のTOP10は、東京事変を筆頭に、国内外のジャンルやキャリアの異なるアーティストたちが同じ土俵で並び立っていたことがわかる。J-WAVEというメディアが持つ、洋楽と邦楽を分け隔てなく編成する姿勢が色濃く反映されたラインナップであり、2009年という年末のムードの中で、多様な音楽性が交錯していた瞬間を切り取ったチャートだったと言えるだろう。今聴き返しても、それぞれの楽曲が持つ個性は色褪せることなく、当時のリスナーがどんな音楽体験を求めていたのかを想像させてくれる。

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2009年12月20日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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