TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年6月21日放送)

TOKIO HOT 100 2009-06-21 放送回ランキング ランキング

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2009年6月21日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年6月21日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年6月21日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、ブラック・アイド・ピーズの「I GOTTA FEELING」だった。同年発表のアルバム「The E.N.D.」からのシングルで、当時急速に存在感を増していたエレクトロやハウスのビート感覚をヒップホップ・グループが大胆に取り込んだことで話題を呼んだ楽曲である。四つ打ちのビートと高揚感のあるシンセの響きは、クラブやフェスのフロアで多くの人々を踊らせるアンセムとして機能し、金曜の夜にラジオから流れてくることで週末の気分を一気に押し上げるような開放感を運んでくれた一曲だったと言えるだろう。2000年代後半は世界的にダンスミュージックがポップスの主流に接近していった時期であり、この曲はまさにその潮流を象徴する存在だった。

この週のTOP10を見渡すと、洋楽と邦楽がバランスよく並んでいるのも印象的だ。4位にはレディー・ガガの「POKER FACE」が入っており、彼女が世界的なブレイクを果たしていた時期と重なる。奇抜なビジュアルとキャッチーなメロディーを武器に、当時のポップシーンに新しい風を吹き込んでいたガガの存在感は、1位のブラック・アイド・ピーズと並んで、エレクトロ色の強いサウンドが時代の空気を作っていたことをうかがわせる。

一方で邦楽勢も個性派が揃っている。2位のRIP SLYMEによる「GOOD DAY」は、軽快でポジティブな空気感を持つ日本語ラップとして人気を集めていた楽曲で、3位のGREEEENによる「遥か」は、当時覆面スタイルで活動していたグループの叙情的な楽曲づくりが評価されていた一曲だ。くるりの「魂のゆくえ」は、京都を拠点に長く活動を続けるバンドらしい情感豊かなロックナンバーで、洋楽のダンスチューンとは対照的な聴きごたえを提供していた。

木村カエラの「BUTTERFLY」やウルフルズのトータス松本によるソロ曲「明星」は、それぞれ個性の強いボーカリストが自身の音楽性を突き詰めた楽曲として並んでおり、THE HIATUSの「GHOST IN THE RAIN」は、細美武士が手がけるバンドらしいオルタナティブロックのエッジを感じさせるナンバーだった。沖縄出身のユニット、キマグレンの「君のいない世界」は、レゲエやヒップホップの要素を織り交ぜた温かみのあるサウンドで独自の存在感を放ち、SUPERFlyの「ALRIGHT!!」は、越智志帆の力強いボーカルを前面に押し出したロックチューンとしてリスナーを鼓舞していた。

このように振り返ると、2009年6月のこの週は、世界的なダンスミュージックの潮流と、日本独自のロック・ヒップホップ・ポップスの多様性が同じチャートの中で共存していたことがよくわかる。ラジオという媒体がジャンルの垣根を越えて選曲を並べることで、リスナーは自然と幅広い音楽に触れることができた。「I GOTTA FEELING」が放つ高揚感は、当時の社会情勢の重さとは裏腹に、音楽が持つ純粋な楽しさや高揚感を思い出させてくれるものであり、この一曲を軸にプレイリストを振り返ることで、当時の空気感を改めて感じ取ることができるはずだ。時代を超えて色褪せないダンスチューンとしての強度は、今聴いても十分に体を動かしたくなる力を持っている。

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2009年6月21日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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