TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年2月15日放送)

TOKIO HOT 100 2009-02-15 放送回ランキング ランキング

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2009年2月15日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年2月15日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年2月15日放送分の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはリリー・アレンの「THE FEAR」だった。当時のリリー・アレンは、デビュー作「Alright, Still」で見せたロンドンの街角感覚あふれるおしゃべりなポップネスから一歩進み、2009年リリースのセカンドアルバム「It’s Not Me, It’s You」で表現の幅をさらに広げていた時期にあたる。「THE FEAR」はその先行曲で、シンセサイザーを基調にした煌びやかなサウンドの上に、消費文化やセレブリティ願望を皮肉る視線を乗せた歌詞世界が話題になった。イギリス発のポップスが、単なる耳あたりの良さだけでなく、社会や自分自身への批評性を携えて世界のチャートに浸透していく、そんな流れを象徴する1曲だったと言える。

この週のTOP10を見渡すと、洋楽・邦楽が入り混じる構成そのものが「TOKIO HOT 100」らしい特徴だ。フランツ・ファーディナンドの「ULYSSES」やU2の「GET ON YOUR BOOTS」は、それぞれのバンドがロック然としたギターサウンドを軸にしつつも、ダンサブルな要素やエレクトロニックな質感を取り入れていた時期の楽曲で、2000年代後半のロックがクラブミュージック的な感覚と地続きになっていたことをうかがわせる。コールドプレイの「LIFE IN TECHNICOLOR II」も、アルバム「Viva la Vida」の世界観を引き継ぎながらインストゥルメンタルに近い構成で聴かせる楽曲で、当時のUKロック勢がスタジアム規模のスケール感と実験性を両立させようとしていたことが伝わってくる。

邦楽勢では、ユニコーンの「WAO!」が2位につけているのが印象的だ。90年代に一度活動を停止したバンドが2000年代に再結成し、往年のファンだけでなく新しい世代にも支持を広げていった時期であり、彼らのポップでユーモラスな作風が変わらず健在だったことを物語る。木村カエラの「どこ」やaikoの「MILK」は、それぞれ独自のポップセンスを持つ女性シンガーソングライターとして、邦楽シーンの中心にいた存在感を示している。東京スカパラダイスオーケストラの「ROUTINE MELODIES」は、インストゥルメンタル主体のバンドがボーカリストを迎えたコラボレーション形式で新たな聴かれ方を模索していた時代性を感じさせる。

また、トワ・エイ・テイとミホ・ハトリによる「MIND WALL」やワグナー・ラヴの「DOIN’ IT」がランクインしている点も、この番組が単なる欧米ヒット曲の紹介番組ではなく、クラブミュージックやブラジル音楽的な要素まで含めた、東京発のグローバルな耳の感覚を提示していたことを物語っている。こうして振り返ると、2009年2月というこの週のチャートは、リリー・アレンという才気あふれるポップスターを頂点に置きながら、ロック・ポップス・クラブミュージック・邦楽が同じ地平で鳴っていた、当時のラジオならではの豊かな多様性を今に伝えてくれる一枚のスナップショットだったと言えるだろう。

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2009年2月15日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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