TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年9月21日放送)

TOKIO HOT 100 1997-09-21 放送回ランキング ランキング

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1997年9月21日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年9月21日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年9月21日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、マライア・キャリーの「HONEY」だった。この曲は彼女がそれまで築き上げてきたバラード中心のイメージから大きく舵を切り、当時勢いを増していたヒップホップ/R&Bのビート感覚を大胆に取り入れた一曲として知られている。甘く抜けのよいヴォーカルと、都会的でリズミカルなトラックが融合したサウンドは、90年代後半のアメリカン・ポップスがどこへ向かおうとしていたのかを象徴する存在だったと言えるだろう。この時期はディーバと呼ばれる女性シンガーたちがそれぞれ独自の色を打ち出しながらチャートを賑わせており、同じTOP10にジャネット・ジャクソンやヴァネッサ・ウィリアムスの名前が並んでいるのも興味深い。

2位にはオアシスの「D’YOU KNOW WHAT I MEAN?」がランクインしている。ブリットポップの旗手として世界的なブレイクを果たした彼らが、より重厚でスケールの大きいサウンドへと変化を見せていた時期の楽曲であり、7位にも「STAND BY ME」がランクインするなど、この週は彼らの存在感が際立っている。ギターロックの手触りを残しながらも、オーケストレーションを効かせたアレンジは、90年代半ばのシンプルなロックンロール回帰から、より壮大な音楽性へと踏み出そうとしていた当時のバンドの意欲がうかがえる。

3位のパフ・ダディ、フェイス・エヴァンス、112による「I’LL BE MISSING YOU」は、この年のヒップホップ/R&Bシーンを語るうえで欠かせない一曲だ。当時のアメリカ音楽シーンにおいて大きな出来事のひとつを受けて生まれたこの曲は、追悼という重いテーマを持ちながらも幅広いリスナーに届くポップな仕上がりとなっており、ヒップホップがより大きなマーケットへと浸透していく過程を象徴する存在でもあった。

その他にも、フランスのユニットNEWTONEによる「SELF CONFIDENCE」がクラブミュージック由来のグルーヴを持ち込み、ソウルIIソウルの「PLEASURE DOME」がブラック・ミュージックのルーツを感じさせるなど、この週のTOP10はジャンルの垣根を越えた多彩なラインナップとなっている。さらに10位には、フランスを拠点に活動していたインドネシア出身のシンガー、アンゴラ(アングン)の「SNOW ON THE SAHARA」がランクインしており、ワールドワイドな視点で音楽を選び取っていた当時のTOKIO HOT 100らしさが表れている。

洋楽ロック、ヒップホップ、R&B、そしてヨーロッパ発のクラブサウンドまでが同じチャートの中で共存していたこの週のTOP10は、90年代後半という時代がいかに音楽的な越境と多様性に満ちていたかを物語っている。マライア・キャリーの「HONEY」を中心に据えながら振り返ると、当時のリスナーがラジオを通じて世界中の最新サウンドに耳を傾けていた空気感が、今なお鮮やかに蘇ってくるようだ。

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1997年9月21日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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