TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2023年10月8日放送)

TOKIO HOT 100 2023-10-08 放送回ランキング ランキング

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2023年10月8日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2023年10月8日放送回)。

この週の音楽シーン

2023年10月8日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、この週の1位に輝いたのはSIAの「GIMME LOVE」だった。世界的ヒット「Chandelier」や「Cheap Thrills」で知られる彼女は、しばらく映画製作や自身のメンタルヘルスと向き合う時間を公言し、音楽シーンから距離を置く時期もあったアーティストだ。そんな中で届けられた「GIMME LOVE」は、彼女らしいスケール感のある歌声と、シンプルながら力強いメッセージ性を持つナンバーで、久しぶりの新曲を待ち望んでいたリスナーにとって印象深い一曲になった。ダンスミュージックの快楽性と、ゴスペル的な熱量を併せ持つボーカルは、2023年という時代においてもなお、SIAという存在の強度を感じさせるものだったと言える。

この週のTOP10を眺めると、洋楽・邦楽・K-POPが渾然一体となった多様性が改めて浮かび上がる。2位にはTENDREの「COLORS」がランクイン。日本のシティポップ以降のR&B感覚を継承するシンガーソングライターとして、静かな支持を広げていた彼のサウンドは、フィジカルな1位曲とは対照的な内省的な質感を持っていた。3位にはJUNG KOOKがLattoを迎えた「Seven」。BTSのメンバーとしてグローバルな知名度を持つ彼が、グループ活動と並行してソロアーティストとしての存在感を放っていた時期であり、2023年はK-POP第一世代とも言えるグループのメンバーたちが個々の音楽性を広げていく転換点として記憶されるだろう。9位のV「Slow Dancing」も同じ文脈で聴くことができる。

邦楽勢の存在感も大きい。4位にはサザンオールスターズの「RELAY~杜の詩」。デビューから40年以上を経てなお新曲を発表し続けるバンドの現在地を示す一曲だ。5位のAdo「唱」、8位のKing Gnu「SPECIALZ」は、いずれもアニメ「呪術廻戦」渋谷事変編を彩ったテーマソングであり、アニメと音楽シーンが強く結びついていたこの時期の空気を象徴する並びだった。強烈なフックを持つAdoの歌声と、King Gnuらしい緻密なアレンジメントが、同じ作品世界を異なるアプローチで表現していたのも聴き比べの楽しさだった。6位のBE:FIRSTは「Mainstream」で、日本発のボーイズグループとしてグローバルなサウンドプロダクションを取り入れながら独自のポジションを築いていた頃だ。

ベテランの存在も忘れてはならない。7位にはThe Rolling Stonesの「ANGRY」。長いキャリアを持つバンドが新作アルバムに向けて放った先行曲であり、ロックンロールの原初的な熱がまだ健在であることを示す一曲だった。60年近いキャリアを積んだバンドが、若いアーティストたちと同じチャートに並ぶこと自体が、ラジオのヒットチャートという場の面白さを物語っている。10位のTroye Sivanは「GOT ME STARTED」で、ポップスの中に潜むダンスフロアの記憶を呼び起こすようなトラックを聴かせていた。

この週のTOP10全体を通して見えるのは、ジャンルも国境も世代も飛び越えて、良質なポップスが等しく並んでいたラジオチャートらしい風景だ。SIAという実力派の帰還を軸に、K-POP、アニメソング、邦楽ベテラン、ロックの重鎮までが同じ土俵に立つ多様性こそが、この時代のヒットチャートの豊かさそのものだったのではないだろうか。

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2023年10月8日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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