TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年10月31日放送)

TOKIO HOT 100 2021-10-31 放送回ランキング ランキング

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2021年10月31日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年10月31日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年10月31日放送の「TOKIO HOT 100」でトップに立ったのは、アデルの「EASY ON ME」だった。この曲は、6年ぶりとなる待望のニューアルバム「30」に先駆けて発表された先行シングルであり、その静かで力強いピアノのイントロが流れた瞬間から、世界中のリスナーの心を掴んだ楽曲として記憶されている。アデルといえば「21」「25」と、タイトルに自身の年齢を冠したアルバムで数々のヒットを飛ばしてきたシンガーだが、「30」は彼女自身の結婚生活の終わりという、極めて個人的な経験を昇華させた作品として大きな注目を集めていた。「EASY ON ME」はその入り口として、多くを語りすぎず、しかし深い感情の機微を感じさせる楽曲に仕上がっており、当時のリスナーにとってはまさに「帰ってきたアデル」を象徴する一曲だった。 この週のチャートを眺めると、2位にはコールドプレイとBTSによるコラボレーション曲「MY UNIVERSE」がランクインしている。欧米の大型バンドとKポップの巨星が手を組むという構図そのものが、当時の音楽シーンのグローバル化を如実に物語っていた。ジャンルや言語の壁を越えたコラボレーションが当たり前のように受け入れられる空気が、この時期には確かに醸成されていたと言える。 一方で邦楽勢も存在感を放っている。3位のKing Gnuによる「BOY」は、バンドとしての表現の幅広さを感じさせる楽曲であり、当時彼らは邦楽シーンの中心的存在として絶大な支持を集めていた。8位にはさとうもかの「WOOLLY」がランクインしており、シティポップ的な感性を持つ楽曲が海外リスナーからも再評価されていた時代の空気を反映しているようにも思える。そして10位には、この年にデビューしたばかりの新星グループ、BE:FIRSTの「Shining One」が名を連ねている。オーディション番組から誕生し、瞬く間に注目を集めた彼らの楽曲がランクインしていること自体が、当時の日本の音楽シーンに新しい風が吹き込まれつつあったことを示していた。 このように改めて振り返ってみると、2021年秋というこの時期は、コロナ禍という制約の中にありながらも、音楽シーンそのものは非常に豊かで多様な広がりを見せていたことがわかる。海外の大御所アーティストによる復活作、国境を越えたコラボレーション、邦楽バンドの充実、そして新世代アイドル・グループの台頭。それぞれが同じチャートの中で並び立っていたという事実こそが、この時代の音楽シーンの豊かさを物語っているのではないだろうか。 アデルの「EASY ON ME」がこの週の頂点に立ったことは、単なる一過性のヒットというよりも、パンデミックという困難な時代を経て、人々が改めて「本物の歌声」や「普遍的な感情の表現」を求めていたことの表れだったようにも思える。飾り気のないピアノと、揺るぎない歌唱力。派手な演出に頼らずとも、多くの人の心に届く楽曲がこの時代にもきちんと評価されていたという事実は、音楽の本質を考える上で示唆に富んでいる。あれから時を経た今、改めてこの週のチャートを眺めると、当時のリスナーたちが何を求め、何に心を動かされていたのかが鮮やかに蘇ってくるようだ。

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2021年10月31日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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