TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年2月28日放送)

TOKIO HOT 100 2021-02-28 放送回ランキング ランキング

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2021年2月28日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年2月28日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年2月28日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、まず目を引くのは1位に輝いたmillennium paradeの「BON DANCE」だ。常田大希を中心に音楽・映像・美術など複数の表現を横断するプロジェクトとして始動したmillennium paradeは、King Gnuでの活動と並行しながら、ジャンルという枠組みそのものを軽やかに揺さぶる存在として注目を集めていた。「BON DANCE」というタイトルには、日本の盆踊りという土着的な響きと、電子音を大胆に取り入れた先鋭的なサウンドという、一見相反する要素が同居している。こうした異物同士を違和感なく接続してみせる姿勢こそが、当時の音楽シーンが求めていた新しさだったのではないだろうか。

この週のTOP10全体を眺めると、洋楽と邦楽がほとんど境目なく並んでいることに気づく。2位にはSilk CityとEllie Goulding、Diplo、Mark Ronsonという豪華な顔ぶれによる「New Love」、3位にはOlivia Rodrigoの「Drivers License」がランクイン。この曲は当時、SNSやストリーミングを起点に世界中で爆発的な広がりを見せ、Z世代のリスナーがチャートの主役へと躍り出た象徴的な一曲としても語られていた。6位のClean BanditやIann Dior、10位のTaylor Swiftによる「Love Story (Taylor’s Version)」も含め、海外ポップスの潮流がリアルタイムで日本のチャートに反映されていたことがうかがえる。

一方で国内勢も存在感を放っていた。4位のOfficial髭男dismによる「Universe」は、当時の人気ドラマの主題歌として茶の間にも浸透していた楽曲であり、バンドサウンドとポップスの融合という彼ららしい路線が支持を集めていた。7位には東京スカパラダイスオーケストラが長谷川白紙をフィーチャーした「会いたいね。゚(゚´ω`゚)゚。」がランクイン、ジャズやスカを土台に持つベテラン楽団と、独自の音楽言語を持つ長谷川白紙という組み合わせも、ジャンルを越境する時代の空気を体現していた。8位の星野源「創造」、9位のAWESOME CITY CLUB「勿忘」も含め、邦楽ポップスがそれぞれの方法で個性を打ち出していた時期だったことが見て取れる。

2021年2月末という時期は、新型コロナウイルスの影響で外出や公演活動に制約が続くなか、音楽が生活のなかでより身近な存在として求められていた時期でもあった。ライブでの体験が難しいぶん、配信やストリーミングを通じてじっくり音源と向き合うリスナーが増え、ジャンルの垣根を越えた聴かれ方が加速していたようにも思える。この週のTOP10に並んだ顔ぶれの多彩さは、まさにそうした聴取環境の変化を映し出す一枚のスナップショットだったと言えるだろう。millennium paradeの「BON DANCE」が頂点に立ったことは、既存のフォーマットに収まらない表現が支持を得る時代の到来を告げる出来事として、今振り返っても印象深い。

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2021年2月28日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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