TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2013年6月16日放送)

TOKIO HOT 100 2013-06-16 放送回ランキング ランキング

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2013年6月16日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2013年6月16日放送回)。

この週の音楽シーン

2013年6月16日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、DAFT PUNK feat. PHARRELL WILLIAMSの「GET LUCKY」だった。この曲を含むアルバム「Random Access Memories」は、当時のポップシーンが電子的な音の快楽をひたすら追求していた流れに対して、生演奏やアナログな質感への回帰を打ち出した作品として大きな話題を集めた。ナイル・ロジャースのカッティングギターが軽やかに鳴り、パレル・ウィリアムスの伸びやかなファルセットが乗る「GET LUCKY」は、ダフト・パンクらしいロボット的な冷たさとダンスミュージックの人間的な高揚感が同居する不思議な魅力を放っていた曲で、ラジオでもクラブでも、あるいはCMやテレビ番組でも耳にしない日はないほどの浸透力を持っていたことを覚えている人も多いだろう。

この週のTOP10を見渡すと、1位のダフト・パンクを筆頭に、洋楽の存在感が際立っているのが印象的だ。3位にはブリットポップ全盛期を支えたオアシスの元メンバーたちによるビーディ・アイ、5位には90年代から活動を続けるプライマル・スクリームがランクインしており、90年代UKロックのレジェンドたちが2013年という時代にあってもなお現役でチャートに顔を出していたことがうかがえる。一方で8位のナウティ・ボーイ feat. サム・スミス、10位のアイコナ・ポップ feat. チャーリーXCXは、当時まだブレイク前夜だった新世代アーティストたちの名前として今振り返ると感慨深い。サム・スミスもチャーリーXCXも、この後数年でポップシーンの中心的な存在へと駆け上がっていくことになる歌い手であり、この週のチャートはそうした「これから来る才能」の気配を静かに刻んでいたとも言える。

邦楽勢もバラエティに富んでいた。2位のSALLEY「赤い靴」、4位のハナレグミ「オリビアを聴きながら」、6位の秦基博「言ノ葉」、9位の星野源「化物」と、シンガーソングライター的な感性を持つ楽曲が並び、7位にはPerfumeの「MAGIC OF LOVE」がランクイン。テクノポップとバンドサウンド、フォーク的な情感が同じチャートの中に混在している様子は、当時のJ-WAVEのプレイリストが持っていた懐の広さをよく表している。星野源は後にドラマ主題歌などで国民的な知名度を得ていくことになるが、この時期はまだそこに至る手前の、じっくりと音楽性を積み重ねていた段階だったと言える。

「GET LUCKY」が体現していたのは、デジタル一辺倒だったダンスミュージックの潮流に対して、生のグルーヴと人の声の温かみを取り戻そうとする動きだった。この曲がヒットしたことは、単なる一曲の成功にとどまらず、その後数年にわたるポップミュージックの音作りの方向性そのものに影響を与えたと言っていい。2013年の夏を象徴するこの1位曲を軸に振り返ると、洋楽・邦楽を問わず新旧の才能が交差していたこの週のチャートは、時代の転換点をそっと映し出していたように思える。

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2013年6月16日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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