TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2017年9月17日放送)

TOKIO HOT 100 2017-09-17 放送回ランキング ランキング

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2017年9月17日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2017年9月17日放送回)。

この週の音楽シーン

2017年9月17日放送のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返ると、この週の1位はマルーン5がSZAをフィーチャーした「What Lovers Do」だった。当時のマルーン5はすでに世界的なポップバンドとしての地位を確立していたが、この曲では過度な派手さを抑え、トロピカルな軽やかさとダンサブルなビートを前面に出したサウンドメイクが印象的だった。そこに絡むSZAの伸びやかで独特な節回しのボーカルが加わることで、単なるバンドサウンドの延長ではない、当時のポップシーンらしいクロスオーバー感が生まれていた。SZAはこの年、アルバム「Ctrl」で批評的にも大きな注目を集めていた人であり、彼女がメインストリームのポップソングに客演すること自体が、R&Bとポップの境界が溶けていく2017年という時代の空気を象徴していたように思う。 TOP10全体を眺めても、その空気はよく伝わってくる。6位にはテイラー・スウィフトの「Look What You Made Me Do」。それまでのカントリー・ポップ的な爽やかさから一転し、攻撃的でダークなイメージへと舵を切った楽曲で、彼女のキャリアの転換点として語られることが多い一曲だ。8位のジャスティン・ビーバー feat. ブラッドポップ「Friends」も含め、この時期の洋楽ポップは、トロピカルハウス以降のミニマルなビート感覚と、より個人的でエッジの効いた歌詞世界とが同居していた。1位の「What Lovers Do」は、そうした潮流の中でも比較的ポジティブでフロア向きの側面を担っていた曲だったと言える。 一方で邦楽勢のラインナップも非常に豊かだ。2位には桑田佳祐のソロ曲「オアシスと果樹園」。長いキャリアを持つ稀代のメロディメイカーが、この時期もなお新曲でチャート上位に食い込んでくること自体が、日本のポピュラー音楽シーンの厚みを感じさせる。3位のRHYMESTER feat. mabanuaによる「FUTURE IS BORN」は、日本語ラップとトラックメイカーの感性が融合した一曲で、ヒップホップがより多様なプロダクションと結びついていた当時の流れを示していた。4位のRIZE、7位のGRAPEVINEといったロックバンドの存在も、TOKIO HOT 100が単一ジャンルに偏らないチャートであったことをよく物語っている。9位の雨のパレードのような、当時勢いのあった新世代バンドが顔を出しているのも興味深い。 そして10位には、小沢健二とSEKAI NO OWARIによる「フクロウの声が聞こえる」がランクイン。90年代渋谷系を代表する存在だった小沢健二が、2010年代に活動を再開し、若い世代のバンドと共作するという構図自体が、この一週間のチャートに世代を超えた交差点を作り出していた。 こうして並べてみると、この週のTOP10は、洋楽ポップの潮流の変化、日本語ラップやロックバンドの多様な表現、そして世代をまたいだアーティストの共演までもが一枚のチャートに収まっていたことがわかる。1位の「What Lovers Do」は、その中でもとりわけ聴きやすく、当時のラジオでもよく流れていた記憶を呼び起こす一曲であり、2017年秋という時期の空気を軽やかに切り取ったナンバーとして、今聴き返しても色褪せない魅力を持っている。

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2017年9月17日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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