TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2018年7月29日放送)

TOKIO HOT 100 2018-07-29 放送回ランキング ランキング

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2018年7月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2018年7月29日放送回)。

この週の音楽シーン

2018年7月29日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、ジャスティン・ティンバーレイクの「SOULMATE」だった。同年2月にリリースされたアルバム『Man of the Woods』からのカットで、タイトルが示す通り、アルバム全体を貫いていた土や森、家族といったアメリカーナ的な世界観とは少し趣を変え、より開放的でダンサブルな側面を前面に出した楽曲だ。ファレル・ウィリアムスら気心の知れたプロデューサー陣との共作らしく、洗練されたグルーヴとポップネスが同居しているのが持ち味で、真夏の週末に流れるチャート番組の1位として、実に納得感のある選曲だったと言える。当時のジャスティンはすでにポップスターとしてのキャリアを長く積んできた存在でありながら、なおも新しい音の実験を続けていた点が印象的だった。

この週のTOP10を見渡すと、洋楽と邦楽が絶妙なバランスで並んでいるのが2018年という時代らしい。チャイルディッシュ・ガンビーノの「FEELS LIKE SUMMER」は、まさにその名の通り都市の夏の空気を切り取った一曲で、社会的な視線を織り込みながらも聴き心地の良いメロウネスを持つ楽曲として存在感を放っていた。ドレイクとマイケル・ジャクソンの音源を掛け合わせた「DON’T MATTER TO ME」も、ヒップホップが過去の遺産と対話しながら前進していく当時のシーンの空気をよく伝えている。

一方、邦楽勢の顔ぶりも豪華だ。山下達郎の「ミライのテーマ」は、ベテランならではの職人的なポップスの完成度を感じさせ、宇多田ヒカルの「初恋」は同名アルバムのタイトル曲として、内省的でありながら普遍的な愛の情景を描く歌声が支持を集めていた時期にあたる。そしてこの年、最も勢いを増していたアーティストのひとりが、あいみょんだ。「マリーゴールド」はこの後、世代を超えて広く愛される定番曲へと育っていくことになる楽曲で、シンプルなギターポップの中に等身大の言葉を乗せるスタイルが、多くのリスナーの心をつかんでいた。SUCHMOSの「VOLT-AGE」は、バンドが培ってきたレイドバックした都会的グルーヴを感じさせ、サザンオールスターズの「壮年 JUMP」は、夏フェスやビーチのイメージと結びつきながら長年支持されてきたバンドらしい貫禄を見せている。佐藤千亜妃の「SUMMER GATE」は、ゆるやかな透明感のあるボーカルで季節の情景を描き、レキシの「SEGODON」は同年のNHK大河ドラマとリンクした企画性の高いナンバーとして、歴史ネタとダンスミュージックを融合させるレキシならではのユーモアが光っていた。

こうして並べてみると、この週のチャートは単なる人気曲の羅列ではなく、2018年の夏という時間そのものを映し出す鏡のようだ。海外のポップスやヒップホップが持つ都市的な洗練と、邦楽が持つ季節感や物語性が同じテーブルに乗り、リスナーはジャンルの垣根を意識することなく行き来していた。ジャスティン・ティンバーレイクの「SOULMATE」が1位に立ったこの週は、まさにそうした自由な聴取のあり方を象徴する一場面として、今振り返っても心地よい記憶を呼び起こしてくれる。

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2018年7月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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