2019年1月20日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。
本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年1月20日放送回)。
この週の音楽シーン
2019年1月20日の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのは星野源の「POP VIRUS」。同名アルバムの表題曲であり、この時期の星野源はまさに音楽シーンの中心にいた存在だったと言える。ポップスとしての親しみやすさを保ちながらも、リズムやアレンジの端々に洋楽的な感覚を取り込み、日本の歌謡曲の文脈とグローバルなポップミュージックの潮流を橋渡しするような立ち位置にいたのが印象的だ。当時はストリーミングサービスの普及が加速し、リスナーの耳が国内外の音楽を隔てなく横断していく時代でもあり、「POP VIRUS」というタイトル自体が、ジャンルや国境を越えて広がっていく音楽のあり方を象徴していたようにも感じられる。
TOP10全体を見渡すと、その多様性がこの時期のシーンをよく物語っている。2位にはONE OK ROCKの「STAND OUT FIT IN」がランクインしており、日本発のロックバンドが海外マーケットを見据えた活動を続けていた時期でもあった。3位にはアリアナ・グランデの「IMAGINE」が入り、9位にはAva Maxの「Sweet but Psycho」がランクイン。この2組はいずれも当時のUSポップシーンを代表する存在で、洋楽ヒットが日本のチャートにもしっかりと食い込んでいたことがわかる。特にアリアナ・グランデはこの時期、私生活での出来事も含めて世界的な注目を集めており、音楽メディアでも頻繁に取り上げられていた存在だ。
邦楽勢に目を向けると、Mrs. GREEN APPLEの「僕のこと」、いきものがかりの「WE DO」、OKAMOTO’Sの「DREAMING MAN」など、それぞれ異なるアプローチでポップミュージックを鳴らすアーティストたちが並んでいる。いきものがかりはこの時期、再始動から間もない時期にあり、バンドとしての新たなフェーズを歩み始めていた頃でもあった。また竹内アンナの「FREE! FREE! FREE!」がランクインしているのも興味深い。当時まだ新人として注目を集め始めていた彼女のような若手アーティストが、洋楽的なグルーヴ感を持った楽曲でチャートに顔を出していたことは、この時期の邦楽シーンの層の厚さを感じさせる。
そして7位にはQueenの「Bohemian Rhapsody」がランクイン。これは2018年後半に公開された映画『ボヘミアン・ラプソディ』の世界的ヒットの影響が大きい。伝説的なロックバンドの楽曲が、映画をきっかけに新たな世代のリスナーにも届き、公開から時間が経ってもチャートに残り続けていたことは、この時期ならではの現象だったと言える。映画とサウンドトラック的な楽曲がヒットチャートに影響を与える構造は、後年のシーンにもつながる流れの先駆けだったのかもしれない。
こうして振り返ると、2019年1月20日のTOP10は、邦楽と洋楽、ロックとポップス、ベテランと新人が入り混じる、当時の音楽シーンの多様さと熱量をそのまま切り取ったような一週間だったと言えるだろう。星野源の「POP VIRUS」がその頂点に立っていたことは、ジャンルを越境しながら独自のポップスを鳴らし続けた彼のキャリアの中でも、大きな一つの到達点として記憶されている。
2019年1月20日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)
- 1位 POP VIRUS — 星野 源 ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 2位 STAND OUT FIT IN — ONE OK ROCK ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 3位 IMAGINE — ARIANA GRANDE ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 4位 僕のこと — MRS.GREEN APPLE ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 5位 FREELANCE — TORO Y MOI ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 6位 FREE! FREE! FREE! — 竹内 アンナ ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 7位 BOHEMIAN RHAPSODY — QUEEN ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 8位 WE DO — いきものがかり ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 9位 SWEET BUT PSYCHO — AVA MAX ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 10位 DREAMING MAN — OKAMOTO’S ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す


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