2019年1月13日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。
本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年1月13日放送回)。
この週の音楽シーン
2019年1月13日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、まず目を引くのは1位に輝いた星野源「POP VIRUS」だ。同名アルバムの表題曲であり、ポップスの歴史や様式そのものを見つめ直すような視点を持ちながら、体を自然と動かしたくなるグルーヴを両立させた一曲として知られている。年明け早々のチャートの頂点にこの曲が据えられていたことは、当時の邦楽シーンが単なる流行の消費ではなく、音楽そのものの構造や快楽を丁寧に問い直す空気に満ちていたことを物語っているように思える。星野源というアーティストは、俳優業や文筆業でも注目を集める多面的な存在でありながら、音楽の面では非常にストイックにリズムやアレンジのディテールを追求する作家性を持つ。「POP VIRUS」というタイトルが示す通り、ポップミュージックが世代や国境を越えてウイルスのように伝播していく様を、軽やかなビートに乗せて表現している点が聴きどころだろう。 この週のTOP10全体を眺めると、洋楽と邦楽が拮抗しながら並ぶ、実に国際色豊かなラインナップになっている。2位にはアリアナ・グランデの「IMAGINE」がランクインしており、彼女がその年を象徴する存在になっていく予兆をすでに感じさせる。3位のトロ・イ・モワ「FREELANCE」は、チルウェイヴやインディーR&Bの文脈を汲みながらも独自の浮遊感を持つトラックで、当時のシティポップ的な感性とも共鳴する部分があった。5位にはレディー・ガガとブラッドリー・クーパーによる「SHALLOW」がランクインしており、映画「アリー/ スター誕生」の公開とともに世界的なヒットとなっていた時期の熱量がうかがえる。 邦楽勢にも目を向けると、4位のMrs. GREEN APPLE「僕のこと」、6位のいきものがかり「WE DO」、8位のSUCHMOS「WATER」など、バンドサウンドの豊かさが際立つ顔ぶれが揃っている。特にSUCHMOSは、日本のシティポップ/ネオソウル的な潮流を牽引してきた存在として、この時期も独自の浮遊感あるサウンドで支持を集めていた。また7位には桑田佳祐 AND THE PIN BOYSによる「レッツゴーボウリング」がランクインしており、ベテランならではの遊び心とユーモアが感じられる選曲だ。10位のONE OK ROCK「STAND OUT FIT IN」は、国内外のロックシーンを股にかける彼らの活動の広がりを象徴する一曲として記憶されている。 こうして改めてこの週のTOP10を眺めてみると、ジャンルも国籍も世代も異なる楽曲が同じテーブルに並んでいたことがわかる。星野源「POップVIRUS」が1位に立っていたこと自体、当時のリスナーがジャンルの垣根を意識せず、純粋に「良い音」を求めていたことの証left左のように感じられる。2019年という新しい元号を控えた時代の入り口で、ポップミュージックの多様性と越境性を象徴するチャートだったと言えるだろう。
2019年1月13日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)
- 1位 POP VIRUS — 星野 源 ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 2位 IMAGINE — ARIANA GRANDE ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 3位 FREELANCE — TORO Y MOI ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 4位 僕のこと — MRS.GREEN APPLE ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 5位 SHALLOW — LADY GAGA, BRADLEY COOPER ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 6位 WE DO — いきものがかり ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 7位 レッツゴーボウリング — 桑田 佳祐 AND THE PIN BOYS ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 8位 WATER — SUCHMOS ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 9位 PLAY — JAX JONES AND YEARS AND YEARS ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 10位 STAND OUT FIT IN — ONE OK ROCK ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す


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