TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年9月29日放送)

TOKIO HOT 100 2019-09-29 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2019年9月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年9月29日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年9月29日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、ポスト・マローンの「サークルズ」だった。ラッパーとして注目を集めた彼が、フォークやロックの響きを大胆に取り入れたこの曲は、ジャンルという概念そのものを軽やかに飛び越えていく一曲として、当時多くのリスナーの耳を捉えていた。ギターのアルペジオを基調にした浮遊感のあるトラックに、彼特有の気だるくも歌心のあるボーカルが乗る構成は、ヒップホップともポップスともロックとも言い切れない、まさに「境界のない音楽」の象徴のような存在だった。この時期、ストリーミングサービスの普及によってリスナーがジャンルを意識せずに音楽を消費する流れが加速しており、ポスト・マローンというアーティストの在り方そのものが、そうした時代の空気を体現していたと言えるだろう。

この週のチャートを見渡すと、その多様性はさらに際立つ。2位にはKREVAの「敵がいない国」がつけ、日本語ラップシーンの中核を担う存在が堂々とその存在感を示していた。5位のOfficial髭男dism「イエスタデイ」、9位のあいみょん「空の青さを知る人よ」は、いずれもこの時期の邦楽シーンを牽引していた顔ぶれで、特にあいみょんの楽曲は同年公開の話題作の主題歌としても広く知られ、世代を超えて口ずさまれていた一曲だった。8位のTENDRE、10位のKUROといった新世代のアーティストの名前が並んでいることも、当時のシーンが単に大きな話題性だけでなく、感度の高いリスナーが支持する才能をきちんとすくい上げていたことを物語っている。

海外勢に目を向ければ、3位にカミラ・カベロ、4位にタッシュ・サルタナ、6位にはアリアナ・グランデ、マイリー・サイラス、ラナ・デル・レイという豪華な顔ぶれによる映画関連楽曲、7位にケイティ・ペリーと、女性アーティストたちの存在感も際立つ週だった。それぞれが異なるアプローチで自身の音楽性を打ち出しており、ポップスの成熟と多様化がここでも見て取れる。タッシュ・サルタナのようなマルチインストゥルメンタリストが上位に食い込んでくること自体、当時のリスナーの耳が単なるヒットチャート的な派手さだけでなく、演奏や表現の質にも向いていたことを示している。

振り返ってみると、この週のTOP10は、国境やジャンルを問わず「良いもの」がフラットに並ぶという、まさにこの時代ならではの光景だった。邦楽と洋楽が同じ土俵で肩を並べ、ベテランと新人が同居し、ラップともポップスとも言えない曲が首位に立つ。そうした多様性こそが、当時のリスナーが求めていた音楽体験そのものだったのではないだろうか。ポスト・マローンの「サークルズ」が持つ、どこか漂うような浮遊感と親しみやすさは、忙しない時代の中でふと立ち止まらせてくれるような感覚を与えてくれた一曲として、今聴き返しても色褪せない魅力を放っている。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2019年9月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

次の週(2019年10月6日) »

この曲を弾いてみるなら[PR]

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました