TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2018年10月21日放送)

TOKIO HOT 100 2018-10-21 放送回ランキング ランキング

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2018年10月21日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2018年10月21日放送回)。

この週の音楽シーン

2018年10月21日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、椎名林檎と宮本浩次による「獣ゆく細道」だった。椎名林檎といえば90年代末から独自の音楽性で日本のポップシーンに強烈な足跡を残してきたアーティストであり、宮本浩次はエレファントカシマシのフロントマンとして、こちらも長年にわたり唯一無二の熱量を持つロックボーカリストとして知られてきた。この二人が一曲で交わるという事実だけでも当時話題性は十分だったが、実際に楽曲を聴いた者の間では、その化学反応のすさまじさが語り草になった。椎名林檎の描く退廃的で艶やかな世界観と、宮本浩次の魂を絞り出すような歌唱が拮抗し、どちらも一歩も引かない緊張感がそのままトラックに焼き付けられている。異色のコラボレーションが単なる話題作りに終わらず、音楽的な強度を伴って支持を集めたことが、この週の首位獲得という結果に表れていたのだろう。

TOP10全体を眺めると、2018年後半という時期ならではの多様性が見えてくる。2位にはMr.Childrenの「your song」がランクインしており、90年代からJ-POPを牽引してきたバンドが、この時期もなお現役感を保ちながらチャートの上位に食い込んでいたことがわかる。一方で3位にはNile Rodgers & Chicが名を連ね、Craig DavidやStefflon Donといった名前が並ぶことで、ダンスミュージックのレジェンドと当時のUKアーバンシーンとの接続が感じられる並びになっている。5位のSilk City、Dua Lipa、Diplo、Mark Ronsonという顔ぶれも象徴的だ。この年はDua Lipaが世界的なブレイクを果たしていた時期であり、DiploとMark Ronsonのユニットであるシルク・シティとの共作は、まさに2018年のダンスポップシーンを代表する組み合わせだったと言える。

邦楽勢に目を向けると、4位にレキシ feat. ビッグ門左衛門という、日本の歴史をモチーフにしたユーモラスな音楽性がユニークな存在感を放ち、6位には04 Limited Sazabysというメロディックパンクシーンを牽引するバンドの名前もある。8位のSuperflyや9位の平井堅といった、ボーカルの表現力で勝負するアーティストたちも並んでおり、邦楽の中でもジャンルの幅広さが際立つラインナップだった。10位にはAnderson .Paakとケンドリック・ラマーという、当時のヒップホップ・R&Bシーンの最前線を担う名前も見え、洋楽・邦楽問わずクロスオーバーが進んでいた時代の空気を感じさせる。

こうして振り返ると、この週のチャートは単なるヒット曲の羅列ではなく、2018年という時代がどのような音楽的交差点にあったかを映し出す資料のようにも読める。ベテランと新鋭、ロックとダンスミュージック、邦楽と洋楽が同じテーブルに並び、そのどれもが説得力を持って存在していた。中でも1位を飾った「獣ゆく細道」は、二人の実力派アーティストが互いの個性を消すことなく共存させた稀有な一曲として、今なお語り継がれる価値を持っている。ラジオという媒体を通じてこうした挑戦的なコラボレーションが支持を集めたという事実は、当時のリスナーの耳が新しい表現を求めていたことの証でもあるだろう。

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2018年10月21日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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