TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2017年2月19日放送)

TOKIO HOT 100 2017-02-19 放送回ランキング ランキング

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2017年2月19日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2017年2月19日放送回)。

この週の音楽シーン

2017年2月19日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、SUCHMOSの「A.G.I.T.」だった。当時のSUCHMOSは、前年にリリースした「STAY TUNE」の反響を追い風に、若手バンドの中でも独自の存在感を放っていた存在で、湘南という土地の空気感を纏いながら、ブラックミュージックやシティポップの語彙を自分たちの言葉に翻訳するような音作りが評価されていた。「A.G.I.T.」でも、ヨンス(YONCE)の脱力しながらも芯のある歌い回しと、バンド全体のグルーヴが絶妙に絡み合い、都会の夜の空気を思わせる質感を生み出していた点が聴きどころだったと言える。

この週のTOP10を見渡すと、当時の音楽シーンの多面性がよくわかる。2位には水曜日のカンパネラの「一休さん」がランクインしており、歴史上の人物をモチーフにしたユニークな歌詞世界とコムアイの唯一無二の存在感が、邦楽シーンに新しい風を吹き込んでいた時期でもあった。3位には映画「LA LA LAND」のサウンドトラックから「ANOTHER DAY OF SUN」がランクイン。同作は日本でも大ヒットし、ミュージカル映画とチャートポップスの垣根を越えて音楽ファンの耳に届いていたことがうかがえる。

また5位のTHE BAWDIES「NEW LIGHTS」、6位の土岐麻子「VALENTINE」など、国内バンド・アーティストの層の厚さも目立つ。THE BAWDIESはこの時期、初期のロックンロール色から進化を続けており、より洗練されたポップネスを取り入れながらも骨太なライブバンドとしての魅力を保っていた。土岐麻子は2月という季節性を意識した「VALENTINE」で、都会的で洗練されたポップスの旨味を聴かせている。

海外勢では7位にThe Weeknd feat. Daft Punkの「I Feel It Coming」、8位にEd Sheeranの「Shape of You」が並ぶ。特に「Shape of You」は、この後世界的な大ヒットとなり長期間チャートを席巻していく曲であり、この時点ではまだその爆発力の序章に過ぎなかったとも言える。9位にはONE OK ROCKの「We Are」がランクインし、国内バンドが海外志向のサウンドで存在感を示していたことも興味深い。10位のMajor Lazer feat. PARTYNEXTDOOR and Nicki Minajの「Run Up」は、当時流行していたダンスホール・レゲトン的なリズムがポップチャートに浸透していく流れを象徴する一曲だった。

こうして振り返ると、この週のチャートは、邦楽ロック・シティポップ的感性、国内バンドシーン、映画音楽、そして海外ポップス・R&B・ダンスミュージークが自然に混在しており、当時のリスナーが多様な音楽をボーダレスに享受していたことがよくわかる。1位のSUCHMOSはその後さらに評価を高めていく存在であり、この時点での「A.G.I.T.」の1位獲得は、彼らのブレイクの軌跡を辿るうえでも印象的な一週だったと言えるだろう。

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2017年2月19日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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