TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2023年4月16日放送)

TOKIO HOT 100 2023-04-16 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2023年4月16日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2023年4月16日放送回)。

この週の音楽シーン

2023年4月16日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはPNAU&KHALIDによる「THE HARD WAY」だった。オーストラリア出身のプロデューサー集団PNAUといえば、エルトン・ジョンの楽曲をサンプリングした「Cold Heart」がダンス・レックス名義でエルトン・ジョン&デュア・リパのヒットとして世界的に広まった仕掛け人としても知られる存在だ。そのPNAUが、R&Bシンガーのカリードと組んだ「THE HARD WAY」がトップに立ったことは、当時のグローバルなダンス/R&Bクロスオーバーの潮流をよく映していたと言えるだろう。カリードは「Location」以降、メロウでありながらどこか湿度を感じさせる歌声で若い世代から支持を集めてきたアーティストで、ダンスミュージックの高揚感と彼特有のセンチメンタルなボーカルが重なり合うことで、単なるフロア向けの曲にとどまらない奥行きが生まれていたのが印象的だ。

この週のTOP10全体を眺めると、洋楽と邦楽が入り混じりながらも共通した空気感を漂わせていたことに気づく。2位には米津玄師の「LADY」がランクインしており、国内ポップスの最前線を示す存在感を放っていた。3位のエド・シーランによる「Eyes Closed」は、当時リリースされたアルバム「-」(Subtract)を象徴する楽曲のひとつで、喪失や再生をテーマにした内省的な作風が話題を呼んでいた時期にあたる。4位には日本にもゆかりの深いRINA SAWAYAMAの「Eye For An Eye」がランクイン。映画『ジョン・ウィック』シリーズとのタイアップでも注目され、彼女ならではのオルタナティブでエッジの効いたサウンドが際立っていた。

さらに5位にはFLOがミッシー・エリオットをフィーチャーした「Fly Girl」が入っており、2020年代に入って再評価が進んだR&Bガールグループサウンドの潮流を感じさせるラインナップだった。FLOはこの時期、90年代末から2000年代初頭のR&Bへのオマージュを前面に押し出したグループとして急速に注目を集めており、ミッシー・エリオットという大ベテランとの共演は世代を超えた継承を象徴する組み合わせでもあった。国内勢では6位にVAUNDY「そんなBITTERな話」、7位にPENTHOUSE「蜘蛛ノ糸」がランクインしており、邦楽シーンにおいてもジャンルを横断する自由な音作りが主流になっていたことが窺える。

また8位・10位にはジェイソン・ムラーズの楽曲が並んでおり、2000年代から活躍する彼のキャリアが色褪せることなく現在のリスナーにも届き続けている様子がうかがえる。9位のベニー・シングス feat. レミ・ウルフは、レトロなソウル/ファンクの質感を持ちながらも軽やかなポップセンスを兼ね備えた楽曲で、この週のチャート全体に漂う「ジャンルレスな心地よさ」を象徴する存在だった。

こうして見返すと、この週の「TOKIO HOT 100」は、ダンスミュージックのユーフォリックな高揚感と、シンガーソングライター的な内省性、そしてR&Bのグルーヴ感が同居する、実に2023年らしいバランスの取れたチャートだったと言える。PNAU&KHALIDの1位獲得は、そうした多様な音楽性が交差する中で、ダンスフロアと感情の機微を橋渡しする楽曲が支持を集めた瞬間として記憶されるべきものだろう。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2023年4月16日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

次の週(2023年4月23日) »

スピーカーで鳴らすなら[PR]

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました