TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年6月30日放送)

TOKIO HOT 100 2019-06-30 放送回ランキング ランキング

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2019年6月30日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年6月30日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年6月30日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはサカナクションの「忘れられないの」だった。山口一郎を中心に、緻密な音作りとダンスミュージックの要素を融合させてきたこのバンドが、国内外の楽曲がひしめくこのチャートの頂点に立ったことは、当時の邦楽シーンの充実ぶりを象徴していたように思う。エレクトロニックな質感と歌謡的なメロディの同居は、サカナクションが長年追求してきたスタイルの成熟を感じさせるもので、洋楽ポップスと並んでも埋もれない存在感を放っていた。

2位から4位には、KATY PERRY「NEVER REALLY OVER」、TAYLOR SWIFT「YOU NEED TO CALM DOWN」、ED SHEERAN AND JUSTIN BIEBER「I DON’T CARE」と、世界的なポップスターの新曲が並ぶ。2019年という年は、テイラー・スウィフトがアルバム『Lover』に向けて次々とシングルを投下していた時期であり、「YOU NEED TO CALM DOWN」はメッセージ性の強いポップソングとして話題になった。エド・シーランとジャスティン・ビーバーの共演曲も、両者のキャリアの中で軽やかなポップ路線を打ち出した一曲として記憶されている。こうした顔ぶれからも、この週のチャートがいかに国際色豊かだったかが窺える。

5位のJORDAN RAKEIや8位のJESS GLYNNE AND JAX JONES、10位のMARK RONSON FEAT. CAMILA CABELLOといった名前は、当時のUKソウルやダンスポップのシーンの奥行きを伝えてくれる。マーク・ロンソンはこの時期、アルバム『Late Night Feelings』を発表しており、カミラ・カベロをはじめ多彩なゲストボーカルを迎えたコラボレーションが注目されていた。ジョーダン・レイキーのような叙情的なR&Bも、ラジオという媒体だからこそ拾い上げられる選曲だったのではないだろうか。

7位にはAVICIIの「HEAVEN」がランクインしている。前年に急逝したこのDJ・プロデューサーの楽曲が時を経てなおチャートに残り続けていたことは、彼の作った音楽がいかに多くのリスナーの心に刻まれていたかを物語る。EDMブームを牽引した存在としての彼の遺した楽曲群は、この頃も繰り返し聴かれ続けていた。

国内勢では、1位のサカナクションに加え、6位に竹内アンナ「20 -TWENTY-」、9位にSPITZ「優しいあの子」がランクイン。竹内アンナは当時、シンガーソングライターとして新しい世代のポップスを提示し始めていた頃であり、一方のSPITZは90年代から続くキャリアの中で、変わらぬ透明感のあるメロディを届け続けていた。世代もスタイルも異なるアーティストが同じチャートに並ぶことこそ、このランキングが持っていた多様性の証だったといえるだろう。

洋楽ポップスの最前線と、成熟した邦楽アーティストの表現が同じ土俵で聴かれていたこの週のTOP10は、2019年という年のポップミュージークシーンの豊かさを凝縮した一枚のスナップショットのようだ。ジャンルや国籍を超えて選曲される「TOKIO HOT 100」だからこそ生まれた、忘れがたい顔ぶれだったのではないだろうか。

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2019年6月30日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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